かなり久しぶりの投稿です。
高校生の頃(数十年前)、私は吹奏楽部でした。
人数も少なく、それほど成績の良い部でもなく、顧問は合唱部と掛け持ち。
中学生の時の吹奏楽部の方が色々と厳しかったので、
高校で最後の年なった時、少し自由になったような感覚がありました。
私は部長になってしまいました。
部に所属していた同学年とは、たくさん話合って、活動していきたいと思ってました。
定期演奏会の時期になり、練習の他にもやる事が増え、忙しくなっていきました。
当時の私としては、他の部員とよく話をし、適当な判断をしつたもりはありませんでした。
人数が少なかったので、ひとりひとりの意見を参考にして、活動に反映させたかったんです。
定期演奏会が無事に終わり、なんとか成功したか…とホッとしていた所。
「どういう事?先輩達みんな怒ってるよ?」
と、険しい顔で駆け寄ってきたのは
ひとつ年上の元部長でした。私には何の事だかさっぱりわからず。
よくよく話をきいてみると
定期演奏会の流れとして部長挨拶の時間が不適切だったと。
何が不適切だったかというと、その部分だけ他の学校と似た構成になっていて、来ていたOBOGとしては不愉快だったそうです。
他にもあったのか…?
当時の私としては、そこまで悪いことだったとは思っておらず、演奏会の構成を変えることで、新鮮さを出したかっただけなので、自分の中の達成感が台無しになるとは思いもしませんでした。
ぽかんとした私に元部長が話をしてくれて、やっと理解できました。
私は伝統を壊したんだと。
それに気づいた時、他の同級生との意識の違いにも気付きました。
私は演奏会をするにあたり、来てくれるお客さん(家族や友達、地域の人)と自分たちのためという意識が強く、
他の同級生は前列を守る(今までのやり方を受け継ぐ)事に重きをおいていたという事です。
今の時代では、大した事のない話に聞こえますが、数十年前までは大きな事だったのでしょう。
来ていた先輩方はお怒りだったそう。
不快な思いをさせてしまった事は申し訳なかったと思いますが、
私が当時から変わらない思いとしては、結局誰のための定期演奏会(部活動)なのか?という事です。
そもそも伝統って、受け継げばそれで良いというものでもないと思います。
その時の人達のやり方に合った方法で、変えるべきと思います。
達成感が台無しと書きましたが、終わった事だし、しばらくはやり切った感覚の方が強かったのですが。
伝統を破壊して1年後、OBOGの立場となり後輩の定期演奏会を見ました。
本人達が楽しければ、それで良いのでは?
というのが、率直な感想でした。
構成がどうとか、全然気にならない。
一生懸命やりきって、良かったね!
ただそれだけで、差し入れを置いて帰りました笑
先輩からの評価なんて、そのくらい軽めで良いのでは?
ダメ出しは、求められたらすればいい。
それはそれで
いくらでも出せますからねぇ。
わざわざ出しても、誰も幸せにはなりません。
というわけで、
自分の感覚で部活動に励んだ結果、伝統を破壊して、先輩を怒らせたという話でした。
地球でのすばらしき体験のひとつとして。持ち変える案件となりました笑