いつものようにエプソムソルトを入れて、風呂に入って深く呼吸をしながら、ほっとして目を閉じたら、子供が、楽しそうに笑いながら手を広げてこちらに走ってくるイメージが見えた。
私はイメージの中で、その子供を「おかえり」と言って抱きしめた。自然と涙がでて来た。
その子供は4~5才の頃の自分。
弟が産まれたばかりで、姉になりたての頃。
その子供は、取り戻したいと思っていた自分の一部だと、イメージが出たときにすぐに気付いた。
自分に制限をかけることなく、自由に振る舞っていた自分。笑顔でとても楽しそうに、向かってきて、私と一体化した。
失った自分、おかえり。
よく帰ってきたね。本当に久しぶりだね。数十年ぶりの再開は、自然と涙が出てくる。
もう会えないなんじゃないかと思っていた。そんな笑顔の自分を見ることは、もうこの先できないんじゃないかって。
でも、帰ってきてくれた。
自分を殺してきたから、死んだと思いこんでいた。
無邪気さと可能性の塊である自分は、ちゃんと生きててくれていた。
帰ってきてくれて本当にありがとう。